ということで、遂に満を持して登場したキュアビート。
マイナーランドの歌姫であるセイレーンが突如変身した姿でした。これで一気に話は面白くなってきましたよ。

しかし今週OA(10日)の放送分は先週の不安を一気に払拭してくれた良脚本でした。

昨年、一昨年と追加戦士の話はありましたが、ここまで唐突な展開で変身したパターンは初ですね。何よりセイレーン自身が自分がプリキュアになったことに戸惑って、逃げてしまいましたから。

まずAパート。響と奏が初めてアフロディテ様と対面するシーン。セイレーンを信じるしか無いと説くアフロディテに対して、響が「こんなひどいことになったのに、まだ信じなきゃいけないんですか?」と聞き返すと、アフロディテは「あなたたちならどうする?」ともし万が一、響と奏がハミィとセイレーンのような関係(片方が悪の道に進むこと)になってしまったら、どうするのかと問います。二人に「信じることをやめるのか?」と。
二人は即答で「やめません」と答えると、アフロディテは納得した表情をみせました。
とまぁ、俺が先週指摘してた部分を見事に返してきた!そして、その後、ハミィが隠し持ってたカップケーキをヤケ食いしながら、しっかりとセイレーンとの回想シーンをじっくりと見せてきました。きちんと、過去回のフォロー入ってます。
そしてここで視聴者にしっかりとハミィに感情移入できるような作りになってます。完全にこの話の主役はハミィ。セイレーンは本心を隠してる気配を見せつつも、強がります。

そして遂にメフィストが人間界に降臨し、不幸のメロディのコンサートの準備をし始めます。
音吉さんも現れ、「ずれとる」と一言。完全に伏線張りに来てます。ここでCMへ。

やはり特筆すべきはBパート。セイレーンとハミィのやりとりが神がかってます。特にハミィの「きっとセイレーンはハミィと一緒に泣いてくれるニャ」というセリフが全てを物語ってます。その次に続く「天然ボケでごめんニャ」というセリフと共にハミィからこぼれ落ちる涙。
もうここで俺の涙腺突破です。やばい、反則過ぎる。Aパートからじっくり話を深めつつ、ハミィに感情移入しやすいように作ってあっただけに、ここでこのセリフと絵はだめだって。もう泣くしかないじゃん。久々に鳥肌立ちました。

セイレーンの中にあった何かが覚醒しようとするシーンも時折挟みつつ、過去の回想シーンを更に畳みかけるように折り込んでいます。セイレーンの瞳に涙がこぼれてる(雨で気づかない)という演出もまたいい。
セイレーンは結局、不幸のメロディを歌うことはできず、結果マイナーランドを裏切ることに…。さらに無意識のうちに音符を逃がすセイレーン。メフィストは逃げた音符をネガトーンに変化させてしまいます。
で、ここで響と奏の「絶許タイム(絶対許さない!)」頂きます。このままキュアメロディとキュアリズムの変身バンク→ネガトーンとの戦闘へ。時間は8時48分。尺的には十分余裕のある状態です。
戦闘シーンも良く動いてて、演出・作画も安定してるいい内容です。

セイレーンには見せ締めとして、メフィストがハミィを捕らえようとします。その時、セイレーンの中に大きな変化が…
「やめて!もうこれ以上ハミィを悲しませないで!!」と絶叫するセイレーン。すると首輪のペンダントが壊れ青い光が解き放たれます。その光におののく一同。

するとセイレーン(猫形態)は一気にキュアビートに変身。新たなプリキュア、キュアビートの誕生です。音吉さんはその姿を見て納得している様子。
ハミィはキュアビートに対して、「ありがとニャ、セイレーン」とお礼。
これに驚いたのは、メフィストらマイナーランド陣だけでなく、キュアメロディとキュアリズムも驚きます。何より一番驚いたのはセイレーン自身。戸惑うキュアビートはその場を逃げ出します。
それを追いかけるのは、キュアミューズ(とドドリー)。「なぜ、逃げるのか」「ハミィを心から助けたいと願ったから、プリキュアに変身した。その気持ちを信じて、正義のプリキュアとして戦う運命なんだドド」とドドリーさんが熱弁を振るいます。
その前後もメロリズの二人が「絶対あきらめない!」と熱いシーンを間に挟み込んでくるもんだから、もうたまりません。熱い、熱すぎる。
幼女向けとは思えぬ、この熱さ。超絶に燃える展開ですよ。

そして、バトルも終わったあと、逃げ続けていたキュアビートはセイレーンの姿(人間形態)に戻ります。雨の中を佇むセイレーン。「私がプリキュア…?」と一言つぶやき、Bパート終了。

そして間髪入れずにCM1発目は勿論これです!
キュアビートの販促CM。キュアビートの必殺技武器の「愛のビート ラブギターロッド」のCMです。相変わらずバンダイ様は鬼畜ですwww
何よりCMソングがかっちょえええ。キュアビート役の子役も今までで一番可愛いと思うし、CMの完成度高いですよ。これはかなり売れる予感。
そしてそのまま「映画スイートプリキュア♪〜とりもどせ!心がつなぐ☆奇跡のメロディ♪〜」のTVCM。2連発でバンダイ・東映とブッこんできてます。

そして平常運転のED。
今回からキャストクレジットの配置が変更になっています。
今まで セイレーン:豊口めぐみ とマイナーランド側で3枚目にクレジットされてましたが、今週は キュアビート:豊口めぐみ と1枚目の3段目、奏とハミィの間にクレジットが改められました。これでようやく、プリキュア側になったんだなぁと改めて感慨深いものがあります。

今回の作画監督は上野ケンさん。「映画ハトプリ」のキャラクターデザインと総作画監督を担当されていた方です。コンテ演出は小川孝治さん。小川さんと言えば、昨年のハトプリでも「母の日回」「キュアムーンライト回」「キュアフラワー回」「サバーク博士回」や、馬越回や川村女神回など、印象的な回を担当していた方で、今回も非常に演出の妙を堪能させて頂きました。脚本はシリーズ構成の大野敏哉が担当。今までは割と不満の多かった脚本でしたが、今回は一部強引な展開部分も散見されましたが、非常にいい内容でした。

で、次回予告。
キュアビートがセイレーンであることを喜ぶのは、ハミィだけ。あとのみんなはやっぱり違和感があるようです。
そしてセイレーン自身も苦しみ悩み続けます。次回は「ララー♪ 魂の調べ、その名はキュアビートニャ!!」に続いていきます。
勿論この予告でキュアビートの変身バンク初お披露目きました。
めちゃめちゃかわいいんですが…。セイレーンさんめっちゃ笑顔だし…。作画と演出もメロリズよりも気合入ってるのが手に取るようにわかる映像でした。
これは間違いなく、人気が出る!!

次週はキュアビート無双が堪能できそうです。
それにしてもこうして見てみると、誰がここまで盛り上がると思ってたかなぁ。正直、私も今年は序盤2ヶ月の低調振りから、厳しい戦いだなぁと思ってたんですが、今や毎週テンションが上がってくる素晴らしい内容。
ここから約1ヶ月弱がビート補正回炸裂のはずなので、楽しみ過ぎます。

そしてそろそろ気になるのが、キュアミューズの正体ですが…。もう一部バレが出始めてまして、画像が流通しだしたのがつい先日。
で、今日さらに新たな画像がでましたが…

多分この画像を見る限り、今週or来週中に公式ルートでキュアミューズの正体らしきキャラが色んな所で露出を始めるみたいです。
しかしこれ、唐突だなぁ。こんな形でバラすとは…。なので多分、8月変更の新OP/新EDでは普通に真ミューズが踊っている予感w

これは去年のムーンライト以上の衝撃を与えることは必須な気配です。しかし7月半ばから露出開始して、実際登場するのは10月16日って…。しっかりおもちゃを売る気マンマンですね。
ということでどうしても気になる人はググって探してみてくださいね。 ヒントはキュアミューズと黄色プリキュアとかで。

それでは。