ということで、今日は「SP野望編」と「映画ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?」2回目を近所のワーナーマイカルで観てきました。
「SP野望編」はフジテレビのドラマの劇場版(前編)。TVシリーズが好きだったので、観に行ってきました。まぁこちらの感想はザクっと一言。「うーんTVスペシャル?」です。「踊る3」と同じ感想だw 劇場版っぽい感じがあんまり無いんですよね。多分伏線引いてるだけの前編だからってのもあるんだろうけど。せめてもう少しドラマ的な盛り上がりが欲しかった…。続きの完結編もまぁ見に行きますけどね。
とまぁSPの感想はその辺にしておいてw肝心の「プリキュア」の映画の感想を書いてませんでした。1回目は公開3日目に行ってきたのにw
まず全体として2回目観たことも含めて、プリキュアの劇場作品としては間違いなく、俺の中で過去最高傑作で確定。まさかプリキュアの映画で号泣させられるシーンが来るとは思ってなかったですよ…。ただ、これかなり対象年齢高いよなという感じは受けました。本来のメインターゲットである未就学児にはかなり難しい内容だと思います。その辺は子供たちにしかわからないので、評価のしようがありませんが。少なくとも大人の鑑賞に耐えられるだけの作品であることは確かだと思います。
過去のシリーズでは、基本的に悪は絶対的な悪として描かれているケースが大半でした。いわゆる勧善懲悪です。「映画フレプリ」ではトイマジンという敵が出てきましたが、この作品で初めて「悪が絶対的悪である」という部分を取っ払ったと言えます。この作品の場合、むしろメインスポンサーのバンダイに対するシビアな皮肉(使い捨てられるおもちゃ=本作の玩具もいずれそうなる事が大半)がこもっている辺りが逆に凄いと感じた部分が圧倒的でありました。
本作「映画ハトプリ」では、そういった方向ではなく、完全に「勧善懲悪」からは外れ「こころの救済」を主眼に置いた内容となっています。敵のサラマンダー男爵の悲しい過去と復習への誓いが、かなりの尺を取って描かれています。また少年オリヴィエと男爵のやりとり、またプリキュアたちとのやりとりなど、精神や内面部分を大きくクローズアップして描かれていると感じました。普通このテの映画の場合のお約束として、観客が感情移入するのはプリキュアたちだと思うのですが、少なくとも私の場合(多分大人全般。子供たちは素直にプリキュアに移入してると思う。)だと、サラマンダー男爵やオリヴィエの方に感情移入してしまいました。脚本的にもそう仕向ける台詞が多分にあるので、制作サイドの思惑通りに移入してるんだとは思います。
そういった意味でも本作はシリーズ中でも相当な異色作だと思います。よく東映上層部やバンダイはこれでOKを出したなぁと思えるような内容です。特にミラクルライトに関する部分は過去で一番おざなりになってます。やむを得ず仕方無く出したという印象が強くて、この辺、制作サイドと上とでかなり揉めたんだろうなぁという邪推もしたりしました。更にかなりテーマメッセージ性の強い作品に仕上がっているのですが、それでも娯楽面もしっかりと残してくれてるのは流石だと思いました。冒頭からのえりか顔芸など含め、笑いのポイントは要所に残してくれてて、その辺は嬉しかったですね。
あとOPはかなり気合い入ってて凄く良かったです。スタッフロールの出し方や演出が今風の深夜アニメっぽい感じがまた…ね。ああいう演出は今後も各作品でやって欲しいなぁ。
逆にEDは予想外にあっさりしてて、ちょっと残念。ただ総じて作品としては面白かったし、評価できると思います。少なくとも、大きなお友達には絶賛する人が結構いるんじゃないですかね。
逆に残念だった部分として大きいのは、上映時間に対する制約から来る尺不足、説明不足、演出不足かなぁ。特に尺不足は致命的でした。オリヴィエとプリキュアチームとの各個人毎の絡みはあるんだけど、全体としての絡みは薄かったし、男爵とプリキュアたちの絡み(ゆり/ムーンライト除く)が薄すぎて、最終決戦シーンへの重みがちょっと軽かったかなとも思いました。その辺はゆりさんの回想シーン的な感じで上手いこと、演出でカバーはしてましたけど、カットの切替が急すぎてちょっと辛い感じ。
全体的に言えるのが、カット切替が多すぎて、余韻が少ないこと。フィルムリールの入替タイミングのカット切替は逆に時間が長すぎだったり、その辺のカット切替のタイミングが残念に思った箇所が何カ所もあった記憶があります。
やはりあと10分でも尺があれば、もっと掘り下げられただううし、各シーンもゆったりと見せたりできたんだろうなぁとは思いました。その辺が本当に惜しい。
でもこの映画はプリキュア映画として絶賛していいと思います。ぜひ3回目も近々に観に行きたいと思います。(あと前売4枚残ってるからねw うち3枚は使うことの出来ない保存用だけどw)
もしTVシリーズが好きで、劇場は幼女たちが一杯いるから無理。と思ってる人がいたら、勇気を出してレッツゴーです!
一部劇場ではレイトショーなども興行してますから、そういったところを狙うか、勇気を出して観に行くかです。これは是非劇場の大画面で、じっくりと観て欲しい一作だと思います。
願わくば、来月発売のBD版DX1に続いて、来春発売時にはせびBD/DVD同発でお願いします。100%間違いなくBD版出たら買いますから。関係各社さまぜひ商品化のご検討の程よろしくお願いいたします。<(_ _)>
ということで、熱く書ききったところで本日ここまで。
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