ということで、11月26日発売のBD&DVD「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」ですが、いよいよ詳細な仕様と価格が発表されたので、こちらもフォローします。
昨晩急遽、公式サイトの方でBD版に関して、根幹部分に大幅な仕様変更が発表されましたので、改めて訂正し案内させて頂きます。修正部分は赤字で修正を行っています。

<2010.09.18追記>何と、3回目の仕様変更きました……。マジで一体どうなってんの?>キングレコード
修正部分は青字で訂正しています。

まずBlu-ray版の仕様から
初回限定版と通常版の2種設定で、価格は各8800円と6800円。
共通仕様としては、本編130分+映像特典でディスク2枚組。→初回限定版のみ2枚組で、2枚目は映像特典ディスクとなります。通常版は本編ディスクのみの仕様に変更となりました。
映像仕様は1080i(59.94i)収録で片面二層。→1080p収録で片面二層。
音声仕様は第1音声から第4音声まで収録。第1音声がリニアPCM(2chステレオ)、第2音声がドルビーTrueHD 5.1chDTS-HD Master Audio 5.1ch、第3音声がキャラクターコメンタリー(リニアPCM2chステレオDTSステレオ)、第4音声が公式絶叫オフ会音声(リニアPCM2chステレオ→DTSステレオ)諸般の事情より、収録見送りとなりました。となっています。
字幕仕様は第1字幕が日本語、第2字幕に英語を収録。

以上がBD版共通仕様です。

そして、DVD版の仕様は
初回限定版と通常版の2種設定で、価格は各7800円と5800円。
共通仕様としては、本編130分+映像特典でディスク2枚組。→初回限定版のみ2枚組で、2枚目は映像特典ディスクとなります。通常版は本編ディスクのみの仕様に変更となりました。
映像仕様はスクイーズ(ビスタサイズ)収録で片面二層。
音声仕様は第1音声から第4音声まで収録。第1音声がリニアPCM(2chステレオ)、第2音声がドルビーデジタル(5.1ch)、第3音声がキャラクターコメンタリー(ドルビーデジタル 2ch)、第4音声が公式絶叫オフ会音声(ドルビーデジタル 2ch)→諸般の事情より、収録見送りとなりました。となっています。
字幕仕様は第1字幕が日本語、第2字幕に英語を収録。

以上がDVD版共通仕様です。

そして、BD/DVD初回限定版共通仕様として
スペシャルパッケージ、BOX仕様
縮刷版劇場パンフレット
52ページブックレット 他を予定しています。

映像特典は初回版・通常版共通で→通常版は本編ディスクのみとなりました
劇場予告編、TVスポット集、プロモーション映像、東京国際アニメフェアイベント映像、初日舞台挨拶映像、ジャパンエキスポ2010イベント映像、出演声優座談会 他を予定しています。

なお、レンタルDVDも同日リリースですが、こちらにはセル版には収録されていないレンタルDVD専用の映像特典を用意しているとのことです。

しかしまぁ色々と突っ込みどころ満載な仕様で…
まず映像面はなぜ劇場作品なのに、1080i収録なのか?という点です。これ本当にむちゃくちゃ不可解な話ですよ。
まぁ一部カットやエフェクト処理を60iで作っちゃったから、仕方無く…とか、編集を60iでやったから、とかの可能性もありますが、劇場前提なら普通は映画フィルムは24コマですから、どう考えても24p制作そして、収録にするのがベターというか、普通なんですが…TV作品では無いので、1080i収録(制作)のメリットが想像できない…。
ま、まさかとは思いますが、某作品のように縞々模様になってたり、地味にマスターがHDCAMしか無いんで…とか、悲惨な事になってないといいのですが。
特に過去にセブンアークスはBD関係では色々とやらかしているだけに不安要素満載です。

あと音声面では、公式絶叫OFF会を独立音声として収録したのはある意味で英断だと思います。
必要不要で言えば、かなり微妙な立ち位置なだけに、この辺りの扱いはどう出るか…うーむ。ただ中々面白い試みだと思うので、俺的には聞いてみたいかな。
あとは最近流行のキャラクターコメンタリーがきました。元々劇中劇設定という公式設定があるだけに、それを踏まえたキャラコメが想定されます。
こちらはかなり期待大です。

しかしここで気になるのが、収録音声数の多さ。BDに関しては容量的にも全然問題無い音声数なのですが、DVDではこれ本編ディスクに万が一4音声だとすると、映像へのビットレートはかなり悲惨な事になると思いますよ。
この収録ストリーム仕様を見るだけでも、リニアPCM1本、ドルデジ5.1ch1本、ドルデジ2chが2本と単純に一般的な最低限のレートで計算しても、(1500k+384k+192k+192k=2268kbps)も割くハメになります。まぁ多分、下2本はBD/DVDとも映像特典ディスク行きだろうなぁと思いますが…。そうしないとDVDは本編映像がビットレート的に死にます。BDは余裕ですけど…、、。

あと一つ残念なのは、スタッフコメンタリーが無いこと。折角だから、監督とかプロデューサーとかその辺りのコメンタリーは聞きたかった。
まぁまだ確定仕様では無いので、今後の仕様が確定した段階で改めてコメントしたいと思いますが、映像特典系はもっと増やしい欲しいなぁと思うのと、映像自体の仕様がかなり香ばしい気配なので、非常に不安。本当に不可解すぎる。その2点かなー。

あと、アニメイト・ゲーマーズ限定特装版は別途発売で、こちらは価格がBD版が11800円、DVD版が10800円となっています。こちらの詳細仕様はまだ未定となっています。

<追記2010.09.15>
いきなり昨晩深夜になって、公式サイトで仕様変更の発表がありました。特に映像面で不安視されてきた、1080i(59.97i)は1080p(1080/24p)への仕様変更と大胆な変更が加えられています。元々59.97iというフレームレートまで表記していただけに、突然の仕様変更は更なる謎を呼びそうです。単純誤植とは考えづらい…。
また音声面ではマルチチャンネル音声が、当初のドルビーTrue HDから、DTS-HD MAへの変更と、こちらも大胆な仕様変更がなされています。
どちらもロスレスコーデックではありますが、一般的にはDTSの方が迫力があると言われてますね…。
あとサブ音声がリニアPCMから、DTSステレオへの変更です。っていうか、DTSステレオって、劇場用4.0ch音声ですよね一般的には…。DTSステレオってのは器のことなので、コーデックはどうなるのやら…。恐らくではありますが、Blu-rayのセカンダリオーディオ(オーディオコメンタリー向け)の必須コーデックである、DTS-HD LBR(最大ビットレートが256kbpsと極めて低いビットレートの仕様)の事では無いかと勝手に推測してるのですが…はて。
もしこれを採用するなら、極めて珍しいソフトとなりそうですが…。
今後も更なる仕様変更がありそうなだけに、注視する必要がありそうです。

<追記2010.09.18>
ぶっちゃけると、流石にたった6日間で3度の仕様変更とか、小売・消費者をナメてるんじゃないの?と思われてもしょうがない状況。というか、俺もそういう側の人間だから、担当だったら確実にメーカーか問屋の営業呼んで事情説明させる。既に予約したお客にどう説明するんだと。
まぁ絶叫OFFの音声は賛否両論あって、俺的には怖いモノ見たさで聴いてみたかったんだけどなあ…。単純に非難意見が多くて、カットって話なら、そんなことぐらい想定できただろwという話だし、大体それで日和ってるとしたら、クレーマーに屈したみたいでいい印象は無い。まぁ現実問題としては、参加者サイドからのクレームだろうとは思うけど。それなら致し方ない部分もあると思う。まさかこういう形で使われるとは想定してないだろうし。
あと、絶叫音声の件で雲隠れしてるけど、地味に強烈な仕様変更されてるのが、通常版が2枚組→1枚組の本編ディスクオンリーになってるってこと。これ絶叫OFF音声を隠れ蓑にしてる臭いけど、価格変更なしで、映像特典ディスクカットってのは大幅な改悪といっていいと思う。
こんなことを繰り返せば繰り返すほど、メーカーとしての信頼度がガタ落ちしてるのに、製作委員会は気づいてるのかな?
最初に発表する仕様というものは、基本的な部分がブレないことが肝要。それ以上に充実するのならいいけど、映像仕様から音声仕様、果てはディスクの枚数と、基本スペックの部分でたった1週間でこんだけブレまくると、完全に俺の中でビデオメーカーとしての信用を失ったと言っていい。
正直、発売を2ヶ月後に控えてるこの段階で、未だに商品の基本仕様すら確定できてない商品が、本当に発売日に発売できるのかすら怪しい。キングレコードにはこの辺りをしっかりと猛省して欲しいと思います。お客様に多大な混乱と迷惑をかけている自覚はあるのかなと。
できればきちんと、公式サイト上で事情説明すべきかと思います。都合良く、諸般の事情で逃げるのは簡単だけど、今後メーカーとして信用されなくなりますよ…これ割とマジで。

厳しい意見を並べましたけど、作品のファンだからこそ、きちっとゴタゴタしないで商品を無事に発売して欲しい。ただそれだけなんですよね。なんか、最近製作委員会の動きおかしいですよ。お客との間の距離感とか。もっとその辺真剣に考えた方がいいと思います。