ということで、遂にTVシリーズ全話の放送が終わってしまった「ハートキャッチプリキュア!」
その最終話#49「みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!」の視聴感想を興奮冷めやらぬ状況で書き記しておきたいと思います。

まずストーリーの追っかけをしつつ、突っ込み感想も。
今回はアバンタイトルなしでいきなりOP突入。ああもう最後のOPかと思うと、既に感極まってきてる俺wここまで入れ込んだ作品は本当に久々だから、余計にもう…ね。

CMを挟んでAパート。しかしCMよ、このタイミングでプリキュアパンのCM入れるかw もう取り扱い店舗が激減してるのに…。他に流すCMは無かったのか。
さてAパート本編は、いきなり先週のラストで流れた「ハートキャッチプリキュア!スーパーシルエット〜プリキュアハートキャッチオーケストラ」のバンクからスタート。デューンにハートキャッチオーケストラさんが鉄拳制裁で臨みます。しかしデューンには効かずに、跳ね返してしまいます。遂にオーケストラさん敗北の瞬間。作画は常時神作画。
デューンは遂に最終形態(超巨大化)になり、地球に拳で襲いかかり破壊を試みます。一気に最終話でスケール感が半端無いぐらいに拡大してます。この緊迫した状況の中、キュアマリンが「笑っちゃうよね、たった14歳の美少女がデューンと戦うなんて」、返すコフレ「美少女は微妙ですぅ」、続けるマリン「ちょっくら、地球を守ってこよ!」、そこに突っ込むキュアサンシャイン「えりか、ゆりさんは17歳だよw」、マリン「あああ、そうだったぁ。ゆりさんごめんなさいm(_ _)m」このくだり、最高過ぎる。これこそがハトプリの真骨頂だと思う演出ですよ。この究極的にピンチの状況で、笑いを作り出すマリン。本当にいいキャラクターです。重い空気を一気に吹き飛ばす破壊力は凄まじいものがあります。
その次のシーンのムーンライトとブロッサムの絡みも、滅茶苦茶良かった。そこに流れるキュアメタルBGM「宿命の戦士」(BGMオーダー H21b 団結 情熱的に)が更にカッコ良すぎる。一気に鳥肌と共に盛り上がってくる。一気に最終最後の決戦モード突入。
ここからは完全にガンダムだこれ。どこのロボットアニメだよw的な映像表現に痺れまくる。そしてブロッサムの説教スタート。「私たちの愛が足りない」のが全ての原因だと。そしてプリキュア4人と妖精3匹の力によって、合体女神「ハートキャッチプリキュア!無限シルエット」形態に変身。そしてデューンを愛の力で浄化する為に「食らえ、この愛!プリキュア拳パンチ」が炸裂。なんなんだこの究極的に可愛いパンチは!!!
観てるこっちが恥ずかしくなるぐらい、バカップルによくあるあのパンチを繰り出すプリキュア。全ては「愛」で浄化をしてみせるということか…。完全に悟りを開いたんだ…この4人は…と思いました。
そして「拳(こぶし)パンチ」!!!今まで、シリーズ序盤より「おしりパンチ(BPOクレーム有)」に始まった、「○○パンチ」シリーズも全てここの為の伏線だったのか…と全てが繋がる演出に感動しました。ここでAパートは終了。このAパートでデューンとの最終決戦は終了です。先週までの異常な濃さとは明らかに異なり、非常にあっさりとしていて、かつ、心温まる展開で、Aパートの組み立て方は実に素晴らしいものでした。

CMを挟んで、Bパート。いきなり最後の戦いから数ヶ月後(と想像)にジャンプ。一気に後日談パート突入です。既に地球はほぼ復元され、つぼみにも妹(ふたば)が誕生しています。ここから、えりかの顔芸&ウザかわ日常パート炸裂です。そして学校登校シーンで、OPの登校シーンのカットがそのまま使われてる…。このさらっとした演出に感動。要は1話から流れ続けていたOPの登校シーンは、最終話の後日談のシーンだったことをここで明らかにしたわけです。この辺の演出は1年間ずっと視聴してきた人へのご褒美だなと感じました。実際このカットを見た時、非常に嬉しかったですしね。
その後、いつきを迎えに道場へ。すると…ちょwwwwクモジャキーさんがいる!!!!!
そしてつぼみたちはクモジャキーさんの元に戻った姿だということも認知してる。しかし名前が熊本さんって…。明らかに、島本和彦先生を連想できるキャラ名だwww
というか、いつきが女子制服に髪伸ばしてることに更なるショック。これは激震といってもいいぐらいカワイイレベル。反則だぜ…スタッフ陣、これは狙いすぎですよ。大友は撃沈ですな。
そしてクモジャキー以外の敵幹部らの人間に戻った姿が映されます。サソリーナさんは、#41のプリキュア劇団回に出てきた保育園の保母さんを、コブラージャはファッションデザイナーになっている姿など、伏線を見事に消化しつつ視聴者へのご褒美シーン連発です。
その後、丘の上のシーンで、えりか「私たちは凄いことをしてしまった。世界が輝いているのも、私たちのお陰。」(ドヤ顔)、「たった14歳の美少女が地球を守ってしまった!」(ドヤ顔)とまぁ見事なまでのえりかの顔芸炸裂。見事なまでにギャグ回ですw
自制を促す、つぼみといつきですが…、ちょっと前まで、つぼみも、いつきも、そしてゆりさん(多分…髪だけ映ってて表情が見えない('A`))までも…「我々は凄いことをしてしまった!(ドヤ顔)」してたとかwwwww あー素晴らしすぎるぜw
そして、過去の栄光にしがみつくなという話に。未来に向かって、各々の夢を語り合う展開に。ってアレ?これって先週放送回の雑誌のミスリードの内容じゃん。スタッフに一本取られたw
そしてデューンの最期をここで回想シーンとしてインサート。無事浄化されて、消滅していきました。そして、また岡の上のシーンに戻り、「Alright!ハートキャッチプリキュア!-ギターアレンジ-」をBGMに、プリキュアパレスにある石像の映像やプリキュア4人で撮った記念写真に乗せて、つぼみはこう言います。「私たち4人のプリキュアが砂漠の使徒を倒し、地球を守ったことを、人々は時が経つにつれて忘れていくでしょう。でも私は、えりか、いつき、ゆりさんとプリキュアになって走り続けたこの1年を決して忘れません。なぜなら、私を成長させ、未来の道までみつけさせてくれた、かけがえのない大切な宝物だからです。」もうこのセリフと映像で完全に涙腺決壊。ある意味、一緒に1年間共に走り続けた視聴者も恐らく同感ではないでしょうか。最後の最後で泣かしにくるなぁ。
そして記念写真の映像がセピア色に変わり、その写真を眺める一人の少女。(多分、つぼみの妹ふたばが小学生(すなわち、あれから更に10年程度経過してる筈。)ぐらいに成長した姿だと思われます。)そしてその手には、プリキュアの変身アイテムであるココロパフュームが握りしめられています。そのシーンを見せながら、右下に番組ロゴを被せて本編終了。余韻を残しながら、EDへと向かいます。
EDは勿論、通常ED。ああ最後のEDだと思うと、凄く寂しい気持ちになります。

そしてそのEDで流れた最終話原画陣がこれまた尋常じゃない。
主要どころを抜き出してみると、高橋任治(作監クラス)、大田和寛(総作監クラス)、佐藤元(漫画家・腕利き原画マン)、石野聡(キャラデザクラス)、すしお(キャラデザクラス)、そして馬越嘉彦と大物だけピックアップしてもこの話数だけで、この人員。本当に凄いとしか。

そしてED明けは、次週スタートの新番「スイートプリキュア♪」の正規30秒予告。こちらも非常に楽しみでございますよー。そして無情にも、予告後から早速、「スイートプリキュア♪」の玩具販促CMが2連発。なんと今期からいよいよ玩具CMもハイビジョン化。まぁ今年はアナログ放送止まりますからね。くそう、なんでハトプリからHD化してないんだ…orz
そして、EDフリップは馬越嘉彦さん書きおろしのイラストと直筆でありがとうの文字。いかにスタッフ達に愛されていた作品かが垣間見える画像でした。
これで「ハートキャッチプリキュア!」単体としての作品・商品展開は全て終了しました。
しかし、まさかの続編フラグ(つぼみ→ふたばへの姉妹でのプリキュア世代継承とか)を残したままENDとか…。これはプリキュアシリーズ初の展開ですよ。この展開にはかなり度肝抜かれました。そしてゆりさんも、色々と吹っ切れたようで…。父親は爆死、妖精も死亡、妹も死亡と強烈なまでの設定ですが、その辺は最終話では、一切語られることはありませんでした。
この辺のさじ加減は、相当割り切ってるなという印象があります。どうしても、この辺の話しを入れると最終回なのに暗い感じになってしまうので、大幅にオミットしたんだろうなぁと想像できます。ただ、その辺を一切説明してないだけに、消化不良感が残るのもまた事実。
あと30分あれば良かったのに…とは本当にその通りだと思います。

最後に、長峯シリーズディレクターをはじめとする、スタッフ・キャストの皆さんには、私からもありがとうと言いたいです。1年間、素晴らしい作品を提供して頂けたことに心の奥より感謝します。正直、今は全力投球してきた作品が終わり、ぽっかりと空いてしまったこの穴を埋めるべく、次作の待機に入っておりますが、恐らく当面、ここまでのめりこめる作品には出会えないのではないかとも同時に思っています。せび境宗久SD以下、スイプリスタッフ・キャストの皆さんには頑張って欲しいです。私もとても期待して来週待っています。

ただハートキャッチプリキュア!の物語がこれで終わった訳ではありません。3月19日には「プリキュアオールスターズDX3」公開ですし、まだまだこれから色々とありますので、そちらもしっかり追っかけていきたいと思います。

それでは、本日は大変長くなりましたが、ここまでで。